著者は、
マインドフルネスは「どこまでも深く感じ続けること」ではない
と強調します。むしろ、
耐性の窓から出そうになったら、
ブレーキをかける能力
が必要だと言います。
アクセルだけでなくブレーキを持つこと
トラウマサバイバーにとって
自己調整とはアクセルだけでなくブレーキを持つこと
だと説明しています。
トラウマがあると、感情や身体感覚が加速し始めると、制御不能になりやすい。
そのため、
瞑想実践中にも
「少し減速する」
ことが必要になります。
具体的なブレーキの方法
著者は次のような例を挙げています。
① 目を開ける
瞑想中でも、
必要なら目を閉じ続けなくてよい。
② 休憩する
瞑想を中断し、
歩く
ストレッチする
自由に過ごす
など。
③ ゆっくり深呼吸する
急がずペースを落とす。
④ セルフタッチ
例えば、
- 胸に手を当てる
- 身体に触れる
など。
⑤ 外界へ注意を向ける
周囲の
- 物
- 色
- 光
- 音
などに注意を向ける。
⑥ 短時間にする
長時間の瞑想ではなく、短い実践にする。
何が「資源(resource)」になるかは人それぞれ。
ある人には
- 呼吸
が役立つ。
別の人には
- 景色
- 音
- 散歩
の方が役立つ。
だから、たったひとつの万能の方法や選択はない。
一人ひとりに合わせて、
ブレーキの方法を見つけることが大切だと述べています。
一言でまとめると、
トラウマセンシティブな実践では、
「もっと感じること」よりも、
「必要な時に減速できること」が重要である。苦しくても続けなさいではなく、苦しくなったら減速してよい
つまり回復とは、
深く潜る能力ではなく、
アクセルとブレーキの両方を使えるようになること
なのだというメッセージです。
参考図書:Trauma-Sensitive Mindfulness: Practices for Safe and Transformative Healing (English Edition) David A. Treleaven (著)
日本語訳もでています>>トラウマセンシティブ・マインドフルネスー安全で変容的な癒しのために デイビッド・A・トレリーヴェン (著)
