トラウマと身体に長時間集中することの危険性

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著者は ソマティック・エクスペリエンシングの創始者
 Peter A. Levine の考えを引用しながら、

トラウマを抱えた人が

十分な準備なしに
身体感覚へ長時間集中することにはリスクがある

と説明しています。

なぜ危険なのか

身体の中には、

  • 恐怖
  • 無力感
  • 未完了の生存反応

が保存されていることがあります。

そのため、

いきなり深く身体へ入ると、

神経系は

「危険が起きている」

と感じてしまうことがあります。

再トラウマ化の可能性

著者ははっきりと、

身体感覚への早すぎる・強すぎる集中は、圧倒や再トラウマ化を引き起こす可能性がある

と述べています。

つまり、

問題はマインドフルネスそのものではなく、
やり方とタイミングです。

マインドフルネスと良い面と危険な面

ここで著者は改めて、

マインドフルネスは

良い面

  • 自己調整を育てる
  • 主体性を回復する
  • 統合を促す

危険な面

  • トラウマ反応を活性化する
  • 圧倒を引き起こす
  • 恥や無力感を強める

という両面を持つと説明します。

だから

「マインドフルネスは良いものだから、とにかく続ければいい」ではないのです。

ダイバーが海藻に絡まった時、もがけばもがくほど絡まる。

必要なのは、

落ち着くこと

状況を理解すること

助けを受けること

です。

トラウマ回復も同じ

著者は、

トラウマサバイバーには

自己調整を学ぶことと同時に他者の助けを受けること

の両方が必要だと言います。

印象的な一文があります。

We don’t recover from trauma alone.

(私たちは一人ではトラウマから回復しない。)

トラウマセンシティブな実践の必要性

そして著者は、

トラウマの多さとマインドフルネスの普及を考えると、

実践者にはトラウマについて学ぶ責任がある

と述べています。

もし指導者が

トラウマ反応を理解していなければ、

善意であっても

人を圧倒させたり、再トラウマ化させたりする可能性があります。

より多くの人が安全にマインドフルネスを実践できるようにすること

一言でまとめると、

マインドフルネスは「もっと深く感じること」ではなく、
「安全に感じられる条件を整えること」が重要である。

参考図書:Trauma-Sensitive Mindfulness: Practices for Safe and Transformative Healing (English Edition) David A. Treleaven  (著)

日本語訳もでています>>トラウマセンシティブ・マインドフルネスー安全で変容的な癒しのために デイビッド・A・トレリーヴェン (著)