「安全」とは何か
安全とは、
- 身体的な危険がないこと
- 食べ物や住居が確保されていること
- 周囲の人との関係の中で「守られている」と感じられること
です。そして、
安全を感じるとき、
人は「自分は大丈夫だ」と信頼できる
と述べています。
「ニューロセプション」とは
Neuroception は、Stephen Porges が提唱した概念です。
簡単にいうと、
神経系が無意識に「安全か危険か」を判断する働き
これは頭で考える認知(perception)ではありません。
たとえば、
- この人は安全そう
- この場所は危険そう
- ここなら安心できる
という判断を、
神経系が瞬時に行っています。
安全を感じると「社会交流システム」が働く
神経系が安全を検知すると、
- 戦う(Fight)
- 逃げる(Flight)
- 凍りつく(Freeze)
という防衛反応は抑えられ、
人とつながるためのシステムが働きます。
その結果、
- 落ち着いて話せる
- 相手を信頼できる
- 好奇心が湧く
- 学習できる
状態になります。
また、ポリヴェーガル理論でいう
Window of Tolerance(耐性の窓)
の中にとどまりやすくなります。
トラウマでは「誤作動したニューロセプション」が起きる
トラウマを抱えた人は、
実際には安全な状況でも
神経系が
「危険だ!」
と判断してしまうことがあります。
著者はこれを
Faulty Neuroception
(誤作動したニューロセプション)
と呼んでいます。
その結果、
- 不安
- 恐怖
- 恥
- 無力感
- Fight
- Flight
- Freeze
が起き続けます。
関係性がニューロセプションを修正する
トラウマを抱えた人は、
しばしば人間関係の中で傷ついています。
しかし同時に、
人間関係の中で
安全を学び直すこともできる
安全な支援者との関係の中で、
- 恐れを理解してもらう
- 共感してもらう
- 一緒に安全を確認する
ことで神経系は
「あれ? 今は本当に危険ではないのかもしれない」
と学習していきます。
参考図書:Trauma-Sensitive Mindfulness: Practices for Safe and Transformative Healing (English Edition) David A. Treleaven (著)
日本語訳もでています>>トラウマセンシティブ・マインドフルネスー安全で変容的な癒しのために デイビッド・A・トレリーヴェン (著)
