マインドフルネス研究では様々な効果が報告されているものの、
その根底にある共通要因は
Self-Regulation(自己調整)
ではないかと述べています。
自己調整とは?
本文では心理学者の定義が引用され、
自己調整とは
自分の行動、感情、思考を観察し、状況に応じて柔軟に調整する能力
と説明されています。
トラウマで起きること
トラウマを抱える人はしばしば
- 記憶に圧倒される
- 感情に飲み込まれる
- 身体反応を止められない
という状態になります。著者はこれを、
ハンドルを握れない船
に例えています。
波に翻弄されるように、
神経系が反応に支配されてしまうのです。
マインドフルネスによる変化
一方でマインドフルネスは、
- 思考
- 感情
- 身体感覚
を観察する力を育てます。
その結果、
反応そのものになるのではなく、
反応に気づけるようになります。
つまり、
少しずつハンドルを取り戻せるのです。
「主体性」の回復
トラウマでは、
「選べる感覚」
が失われやすくなります。
しかしマインドフルネスによって、再び
「どう応答するか」
を選ぶ余地が生まれます。
トラウマと共にいる力
著者は
マインドフルネスの目的は
トラウマを消すことではなく、
トラウマに関連する思考や感情と、
よりうまく付き合えるようになること
だと述べています。
自己調整が育つというモデル
① 注意の調整:どこに注意を向けるか選べる
② 身体への気づき:身体で何が起きているか感じられる
③ 感情調整:感情に飲み込まれず関われる
著者がマインドフルネスの効果を
「静かになること」ではなく「自己調整できること」
マインドフルネスの本当の力は、
リラックスではなく「自己調整力」
静けさと感情の間を行き来できる「柔軟性」を育てること
が回復の鍵です。
参考図書:Trauma-Sensitive Mindfulness: Practices for Safe and Transformative Healing (English Edition) David A. Treleaven (著)
日本語訳もでています>>トラウマセンシティブ・マインドフルネスー安全で変容的な癒しのために デイビッド・A・トレリーヴェン (著)
