思考円① 私たちが住んでいる思考の国

気づき

思考円という構造は、
何か特別な体験を生み出すための概念ではありません。

日常の中で、
私たちがどのように
「現実」を感じているのかを
静かに見直すための視点です。

私たちは、日常の中でいつのまにか

思考でできた円のような構造の内側にいます。

その中では

  • 考える
  • 判断する
  • 理解する
  • 解決しようとする

それらが

  • 現実そのもの
  • 最重要事項

に見えている

この円は、

考え、判断、理解といった
思考活動によって形づくられた
「いまここに実際にある事象と同等の事実」
のように感じられている認識の枠組みのことです。

そこで起きているのは
過去の記憶と未来の推測という思考の循環だけ

ここでいう円とは、
実際の形・実体があるものではありません。

この円の中では、

  • 考えること
  • 判断すること
  • 理解しようとすること
  • 問題を解決しようとすること

が、最優先の営みとして起こります。
多くの場合、これらは

「役に立つこと」
「正しいこと」
「必要なこと」

として疑われることがありません。

そのため、思考が働いている状態そのものが、
現実そのものだと感じられるようになります。

しかし、この円の中で実際に起きていることをよく見てみると、
そこにはある一定のパターンがあります。

それは、
過去の記憶が思い出され、
そこから未来が予測される

という「 思考の流れ 」です。

後悔や反省、
期待や不安、
計画やシミュレーション。

これらは形を変えながら、
途切れることなく循環しています。

この構造の特徴は、
内側にいるときには
それが構造だと気づきにくい
(それを現実そのものだと信じ込んでしまう)
という点にあります。

なぜなら、
円の内側では
「考えている」
「判断している」
「悩んでいる」
が、そのまま〈主体である私〉として感じられるからです。

重要なのは、
いま体験しているこの状態が
「思考円という構造の内側で起きている」とわかること


円から出るのではなく、円を否定するのでもなく、
ただ、円が円として認識される
すでにある位置に戻ること。

そうすると、それが「現実・すべて」ではなくなります。