2つのイマココの違い(BordersとInsideイマココ)

気づき

落ち着きたい時のイマココは、
安心の足場ができるBordersイマココから。

内側Insideイマココは、

短く・安全に・出口つきで。

「今ここに戻ろう」「体の感覚を感じよう」って言われても、やってみたら逆に

  • ぼーっとする
  • 不安が増える、苦しい
  • 感情が出すぎる
  • 外の世界が遠くなる

それは

2種類のイマココの特性が原因かもしれません。

関連記事:3種類のイマココ感覚 Outside・Borders・Inside

① Bordersの「いまここ」とは?

境界(手触り、接地感、重さ)から確かめるイマココ

  • 足裏やお尻の接地感
  • 手触り、重さ、圧、寄りかかり
  • さする、触れる、なでる、つつむ

体感は

  • 目が開いていて、周りがちゃんと見える
  • 自分の位置がわかる(現在地・ここに居る)
  • 会話・作業・判断ができる
  • 呼吸を“作らなくても”少し整う

とてもシンプルな
「過去記憶がまざっていない」
リアルタイム・イマココの感覚


Bordersのイマココは、
輪郭・距離・接地感があるぶん、
外界の現在(いま起きていること)に
アンカーしやすい。

② Insideの「いまここ」とは?

体の内側に「はいっていく」イマココ

  • 呼吸、心拍、体内感、内臓感覚、衝動、情動
  • 内側(胸・お腹)の感覚が強い
  • 「内界に沈みながら、いまここに“入る”」

体感は

  • 目を閉じたくなる
  • 過去の感覚的記憶や感情が出てきやすい
  • その場合、ちょっと落ちる感じも含む

Insideイマココは「いま」だけで、できていない

Insideのいまここは、
たしかに“いま”なのだけど、
そこに入ると 

イマココで起きている感覚だけでなく

過去由来の感覚や感情が、
「現在の感覚として混ざって出てくる」

ことがある。

  • いまの部屋にいるのに昔の場面がふっと重なる
  • あのときの体感、理由がわからない不安
  • 何も起きてないのに、胸が詰まる/喉が締まる
  • 身体が「そのとき」の反応を再生してしまう

これが起きると、

Insideの“いまここ”は時間が一本線じゃなくなる

Insideの今
「現在+過去(の断片)が同時に鳴っている今」

だから、Insideイマココは、
Bordersよりも複雑になりやすい。

“これまでの履歴込みの現在”に触れる

Insideは「体の内部」なので、そこには

  • 記憶(エピソード)
  • 感情
  • 身体の反射
  • その人の学習された安全/危険の履歴

などの体験記憶が格納されている。
ここで大事なのは、

そのような記憶が出てきた=悪いではない。
「 過去の断片が混ざるのは自然な反応 」

同時に準備ができていないと、しんどい場合がある。


それはあなたが弱いからではなく、
Insideは“情報量の多い領域”で、
神経系に負荷がかかりやすい
から。

だからInsideに触れる場合には、深さよりも 
安全設計(短く・出口つき) が先(必要)

「落ち着きたい」
「不安を減らしたい」
「思考を減らしたい」なら、
多くの人にとって最初に必要なのは

Insideイマココより、Bordersイマココ

である場合が多い。

よくある誤解

誤解1:内側を感じるが「ベストないまここ」

内側の感覚は回復の助けになる一方で、深さが出やすい場所でもあります。

準備が整っていないと、没入(入りすぎ) や 過去の記憶・感情の再生が起きやすく、結果として不安が増えたり、つらさが強まる(再トラウマ化のように感じる)場合もあります。

そのため落ち着きたいときはまず 
輪郭・距離・接地感(Borders) をつくってから、
内側には“短く触れて戻る”のがおすすめです。

誤解2:ぼーっとするのはリラックスできた証拠

そういう時もあるけど、
不安が増えたり動けなくなるなら
その場合の「ぼーーっとする」は
神経系が“省エネ/停止モード”に入って、
反応や行動の出力が
下がっている状態である可能性もあります。

いますぐできる:30秒ワーク

これは、それぞれのイマココを体感できるワークでもあります。
その違いをかんじてみてください。

① 不安・思考過多の人向け:Bordersイマココ30秒

  1. 視野を広げる
    (視界の端っこをふわっと感じる:周辺視野)
  2. 足裏1秒×左右
    (床に触れてる“事実”を確認)
  3. 皮膚1秒
    (手のひら or 頬を1秒だけ)
  4. 最後に一言:
    「いま、ここに居る」

ポイント:
整えようとしない=かんじようとしない。
かんじるというより「確認」だけでOK。


② 休息向け:Insideイマココ(30秒)

  1. 体内で安全な場所を選ぶ
    (例:胸骨の上/手のひら/肋骨
  2. ぬくもり1mm2呼吸だけ)味わって、
  3. 必ず足裏に戻る
    (左右1秒ずつ)=ちゃんと出口がある

ポイント:Insideは短く、出口セット。
無理に深くかんじようとしなくていい。